accessは、道路 highway=* やその他の交通経路(railway=*/waterway=*)、またさまざまな施設(building=*/entrance=*/amenity=*/leisure=*)の利用制限を記述します。

accessの値は法的な許可/制限を記述するもので、標識や法規のような確固たる事実に従うべきであり、推測を含めるべきではありません。仮に標識が通常無視されているとしても、そのような一般的な様態を記述するものではありません。

アクセス制限は、交通手段、通行方向、車両の大きさ、時間帯などを含む非常に複雑なものになることもありますが、たいていのものは慎重に検討すればこの記事に記載するとおりにタグ付けすることができます。さいわい標準的な事例はきわめて単純にタグ付けできます。

複雑な状況、特に標識に関する法令に沿っていないとか稀な組み合わせである場合などは、標識についての正確な記述をnote=*に記載しておくと良いでしょう。

概説

駐車場

駐車場は amenity=parking でタグ付けされますが、誰でも利用可能なものと、ごく限られた一部の者のみが利用できるものとがあります。

利用制限のある駐車場を、制限されていると明記することは良いアイデアです。厳しい利用制限があり一般公衆が使うことを許されていない駐車場には access=private を付加してください。

より複雑なルールがあることもあり、たとえば access=customers を付加することは、利用客のみがその駐車場を使用できることを意味します。

たとえば連続駐車可能期間のようなさらに複雑な駐車ルールがあることもあります。詳しくはamenity=parking を参照のこと。

道路

単に"no entry"(立入禁止)とある場合、たいていaccess=private のみで足りる

通行が制限されている道路もあります。たとえば工場地帯や軍事施設の道路や、通行止め標識や障害物のある通路など。私的な通行のみに制限されている道路には access=private を付加してください。

これが示すのは通行可能かどうかであり、所有権ではありません。私道でありながら一般公衆が事前の許可なく自由に通行できる道路は数多くあります。その場合 access=private は誤りで、とくに所有者が自身の裁量で通行許可を取り消せる場合には access=permissive が適切でしょう。また法令によって、私道であっても所有者に一般公衆の通行を認める義務があり、通行許可を取り消す自由がない場合は、 access=yes となります。

こうした access=private の使用は道路に限らず、他の種類の地物(たとえば leisure=playground)の利用制限を示すために使用できます。

道路を特定の種類の交通にのみ利用可能と示すこともできます。地域住民のみが車両で通行でき、それ以外に自転車の通行も許可されている道路のタグ付けは以下の組み合わせで行えます。

Example of more complicated situation

Some restrictions require conditional restrictions syntax to record them

A service road (highway=service) with the tag access=customers implies that the road can be used only by customers. There are no other restrictions: customers can arrive by any form of transport, at any time, etc.

But if we add the tag motor_vehicle=no, we understand that only customers may use the road AND only if they are not in a motor vehicle.

Maybe the road is one-way: add the tag oneway=yes.

And if it can only be used during certain times, add 'conditional' and the hours: access:conditional=customers @ (Mo-Fr 08:00-17:00) using conditional restrictions syntax.

交通手段による制限

access=* キーは全ての交通手段に対する全般的な通行制限を意味します。

理論上、access=yeshighway=footwayに追加することで、規定の制限(highway=footwayの場合、ふつうはfoot=yesとvehicle=no)がyesに変更され、highway=footway + access=yesは「全ての歩行者と車両が通行できる道路」を意味すると解釈することができます。

実際には、この組み合わせは規定の値を(拡大ではなく)変更する目的でマッパーに利用されています。たとえばaccess=permissivehighway=stepsの場合、このタグが何を表現していようが、トラックによって通行可能だとは非常に考えにくい。

曖昧さを避けるために、意味の広いaccess=yesaccess=permissiveを使うのではなく、交通手段をより適切に特定したほうが良いでしょう。たとえば誰でも通行できる歩行路を通行できない歩行路から区別するには、access=yesではなくfoot=yesを使ってください。

交通手段によって通行制限が異なる場合は、それぞれの交通手段別のタグを使用します。これらのタグは、根元から末端に向かうほど意味が狭くなる階層構造になっています。

たとえば、

  • access=nobus=yes は、バスのみ通行可能で他のすべての交通手段(歩行者も)は通行不可
  • access=yesmotor_vehicle=no は、自動車を除くすべての交通手段が通行可能
  • access=forestryfoot=permissive は、林業目的では全ての交通手段が通行可能であり、また歩行者の通行は許容されているが今後取り消される可能性がある。このタグ付けは、同時に明示的にタグ付けされている以外の(つまりよく間違ってforestryと関連付けられている自転車や乗馬も含め)全ての通行を禁止することに注意してください。ですから、制限をするときには、意味の広いaccess=*ではなく、より特定したタグを使うほうが良いです。

陸上交通

この階層は国によって異なります。そのため、あなたの国にはこのリストに無い乗り物のクラスがあるかもしれませんし、ここにあるものであなたの国に無いものもあるでしょう。また下記にリストされたものとは定義が異なる乗り物クラスがあるかもしれません。:

日本国内でのタグ付け指針は「Japan tagging/Acces:transportation_mode / 交通手段による制限 - 陸上交通 車両種別アクセス」を参照してください。
  • access=* (カテゴリ: すべての陸上交通)
    • 車両を使わない移動
    • なんらかの車両 - vehicle=*
      • 動力がない車両
      • 動力付き車両 - motor_vehicle=*
        • 二輪車
          • motorcycle=* (オートバイ。二輪の動力付き車両、自動車専用道路を通行可)
          • moped=* (速度制限付きの原動機付き自転車。たとえば排気量50cc以下、あるいは最高速度約45km/h)
          • mofa=* ("低速モペット"、通常は最大設計速度25km/h)
          • small_electric_vehicle=* 電動スクーター。キックスクーターと似ているが電気モーターで動く。最高設計速度は通常20から30 km/hの間。
        • 三輪以上 Please note double_tracked_motor_vehicle=* is suggested in Key:motorcar but neither widely used nor officially approved; it would allow one single tag instead of ten tags (one for each of the child types).
          • motorcar=* 自動車(通行制限では三輪以上の動力付き車両一般を指す)
          • motorhome=*[W] キャンピングカー
          • tourist_bus=* ツアーバス、観光バス(路線バスでないもので、通常は長距離運行する)
          • goods=* (小型貨物トラック、車両総重量3.5トン以下)
          • hgv=* (大型貨物トラック、車両総重量3.5トン超)
          • agricultural=* (農耕用動力付き車両(トラクターなど)、追加の制限事項があります(速度制限25km/hなど))
          • auto_rickshaw=* - 3輪の自動車
          • nev=* - neighborhood electric vehicles (small and low-speed but higher-speed than golf carts)
          • golf_cart=* (ゴルフカートやそれに似た低速な電動車両)
          • atv=* バギー (幅が50インチ(1.27m)以下に制限されています)提案中です。代わりにmaxwidth=1.27を使用したほうがよいかもしれません。
          • ohv=* - an Off Highway Vehicle or unlicensed off-road vehicle that may be explicitly allowed or prohibited, especially on trails.
          • snowmobile=*
        • 用途別
          • psv=* (乗合自動車)
          • hov=* (相乗り自動車、2人以上が同乗した車両(地域によって異なる))
          • car_sharing=* (カーシェアリングサービス)
          • emergency=* (カテゴリー: 緊急車両。救急車、消防車、パトカーなど)緊急車両は一般に法的な通行規制に制約されないことに留意してください。緊急車両用として明示されている場所にはemergency=designatedを検討してください。
          • hazmat=* (危険物搭載車両)
          • disabled=* (身体障害者標識や、その他の障害者向けの許可。通行制限から除外するために交通標識に使用されます。ただし、駐車に関するものを除く)
リストにないもの
  • ハイブリッドカー、電気自動車、その他の低公害車(例: 燃料電池車など)。 See discussion.
  • ハイヤー
  • 4wd_only=* 4WD車専用
  • roadtrain=*: [W] ja:ロードトレイン ("hgv_caravan"とするべきか?)
    • bdouble=*
    • その他の形式の大型貨物自動車 (2AB quads)
  • lhv=* - longer heavier vehicles (長大なトラック)
  • - tank=*
  • [W] 軽自動車 大きさ、重量、エンジン出力などに制約のある小さな自動車。大きさの制限によって通行制限が通常の自動車とは異なっている日本のような国もある。
  • ohv=* - off-highway vehicles

水上交通

  • access=* (カテゴリ: すべての水上交通手段)
    • swimming=* (乗り物を使わない水上交通)
    • ice_skates=* アイススケート。当然ながら水が凍っている時のみ。
    • boat=* (小さなボートから遊戯用の船まで、ヨットも含む)in CEVNI: less than 20 m long, might be different in legislations where CEVI is not adopted
      • motorboat=* (動力を使用するボート及びヨット、way上で動力を使う帆走ボートも)
      • sailboat=* ((Colregの定義によれば)帆を使うボート及びヨット、way上で帆走し、動力を使わない)
      • canoe=* (帆もモーターも無いボート、例えば小さいディンギー、カヌー、カヤック等)
    • fishing_vessel=* (すべてサイズの漁船)
    • ship=* (すべてサイズ・取引内容の商船)
      • passenger=* (乗客を運ぶ船、航路(フェリー等)かクルーズかを問わない)
      • cargo=* (すべての種別の貨物船)
      • isps=* (国際船舶や港湾施設の保安船の通行制限)

提案中のものは、議論を参照してください。

鉄道交通

access タグの値

ノード・ウェイ・エリア

「JA:制限」グループのタグはノード、ウェイ、エリアに使用することができます。 エリア(通常は広場に対する通行制限)、ウェイ(通常は広場内の道路)、ノード(通常は広場を囲む障壁から入れる門)のいずれに access タグを設置するかについて、OSM コミュニティによって優先度の違いがあります。なお、 access タグは土地や障壁の法的な状態を記述するものであり、警告標識はエリアの物理的な制約のみを反映していることに注意してください。例えば、入口によって異なる access 値が設定されていたり、土地内の道路によって異なる access 値が設定されていたりする可能性があります。たとえば、 permissive の制限を持ったエリアがあった場合、 access=permissive で示します。しかし、複数の入口があり、一つはすべての人が通行する可能になっており、他は鍵を持つ人だけが通行できるようになっている場合もあります。その場合、前者の入口には access=permissive と記述し、後者には access=private と記述します。他の事例として、通行が許可された植物園があり、 public と示された道路があったり、植物園のスタッフのみが通行可能な道路があったりします。そのような場合、一方の道路に access=permissive と設定し、もう一方には access=private (または access=no)と設定します。

エリアをタグ付けする場合、 access タグをエリア、入口、エリア内の道路のどれに設置するかはあなたの自由ですが(あなたにどこにタグを追加するか指示できる人はいないため)、他人が設置した正しいタグを除去することは誤りです(そして、それは破壊活動に近いものです)。エリアにタグを設置するのが好きならば、そのようにし、エリア内の道路にタグを設置するのが好きならば、そのようにし、入口にタグを設置するのが好きならば、そのようにしてください。しかし、自分の意見とは異なる要素からタグを削除はしないでください。

施設の制限

施設に利用の権限をタグ付けすることができます。典型的には、

通行時間とその他の条件による制限

全体的な説明と事例は、条件付き制限ページを参照してください。

通行制限が一部の時間帯や日に限定されていることがあります。または、指定された重量を超える車両の通行が制限されていることがあります。このような条件は、次のようなタグ付け例にあるようにタグ付けできます。

  1. 月曜日から金曜日の8:00~17:00のみ目的地への通行が許可されている場合:
    access:conditional=destination @ (Mo-Fr 08:00-17:00)
  2. 5トン以上の自動車については物を配達する場合にのみ通行が許可されている場合:
    motor_vehicle:conditional=delivery @ (weight>5)

なお、上記のタグ付け方法は以下の時間別制限に代えて使用することができます。以下の時間別制限を非推奨とし、したがってもう使用するべきではないことが提案されています。 date_on=*、date_off=*、day_on=*、day_off=*、hour_on=*、hour_off=*。 さらに、「条件付きの」タグを使用することは、ほとんどの場合はデフォルト値との組み合わせで使用すること仮定します。例えば、一日の一部の時間帯で通行が許可され(一部の時間帯でaccess=permissiveになり)、他の時間帯では許可されない(この時間帯ではaccess=privateになる)場合、access=permissiveまたはaccess=privateとタグ付けするべきだという立場を取っています。私たちが具体的にはpermissiveprivateを使用するべきだという立場を取っているのは、定義するための具体的で正確で普遍的なアルゴリズムがないからですが、明確に言えることは、access=yes(あるいはaccessタグを使用しない状態)は一般の通行を一日中開放するという意味であるため、このような場合に使用することができないということです。

アクセスタグ以外による制限

上記のアクセスタグ以外にも、設備の使用を制限するさまざまなタグがあります。

サイズおよび法的な制限

高さ、幅、重さなどについての数値の法的な制限も定義することができます。単位が指定されない場合は、単位が適切な SI 単位とみなされます。長さについてはメートル、重さについてはトン、時間については時間です。数値は小数点をピリオドで書きます。例外的に、速度制限が mph で指定されている場合は、 mph で表記するべきであり、日付については必要に応じて「days」を単位として付けます。

道路種別による制限

主な記事:OSM tags for routing/Access restrictions

道路の種別によっても、経路探索上重要なアクセス制限が定義される。たとえば以下の道路種別には国ごとのアクセス制限(またはその他の規制)がよくある[1]:

こうしたアクセス制限はOSM tags for routing/Access restrictionsに記載されており、交通手段ごとのアクセスタグが明示的に異なる指示をしていない限りそれを仮定すべきです。

一方通行制限

主な記事:Key:oneway

ウェイには方向ごとに異なる通行制限がある場合があります。最も簡単なケースは一方通行道路として指定されたウェイです。

より複雑な方向に関する制限は、キーに :backward:forward のようなサブキーを使用することができます。例えば、

自転車が反対方向への通行を許可されている場合には、次のようにもタグ付けされます。

一方通行タグは(ルーティング目的にために)次のようにこの一般的なシステムに変換することができます(一方通行制限は歩行者には適用されないものとみなされます)。

車線に依存した通行制限

主な記事:JA:車線

通行制限が車線毎に異なっていることがあります。

  • hgv:lanes=no|yes|yes: 大型貨物車は3車線中左端の車線の走行が許可されていない
  • bus:lanes:forward=no|yes|designated: バスは順方向の3車線中左端の車線を走行できず、右端の車線はバス車線として指定されている

進行方向制限

主な記事:JA:Relation:restriction

制限地域

国立公園、野生生物地域、自然保護区などの制限地域には通常特別なルールが適用されます。動力付き車両はしばしば禁止され、徒歩での利用も制限されることがあります。詳細は制限地域の種類や法制によって異なり、また特定の地域の中でも利用制限が異なる(ある道路は特定の交通手段が許され、別の道路は許されない)こともあります。制限地域はboundary=protected_areaboundary=national_parkでタグ付けされ、さらにprotect_class=*で種別を詳しくタグ付けできます。アクセス情報は、経路探索に利用できるようにするため、地域内の道路に追加すべきです。最終的な利用制限はエリアに対しても追加できますが、それほど頻繁に行われてはいません。

同様のことは、低排出地域(boundary=low_emission_zone)、軍用地(landuse=military)、国境地帯(boundary=border_zone)にも言えます。

逆方向の自転車通行帯がある一方通行道路

逆方向の自転車通行帯がある一方通行道路は以下のようにタグ付けします。

法令と実際の状況との相違

地域によっては、少なくともある交通手段について、法令上の公式の利用権限とそれが実際にどう取り扱われているかが完全に食い違っていることがあります[2]。現在のところOSMでこうした状況をタグ付けする良い方法は知られていません(bicycle=no bicycle:de_facto=yes?)。

法令上どうかではなく、実際に強制される状況をアクセスタグに設定しているマッパーもいます[3]

Possible tagging mistakes

  • access=restricted ‒ Replace with access=private. The latter does not imply the land is privately owned, so it can be used for government facilities.

関連項目

脚注